新着情報
河川油流出事故事例
流出油防除資材
流出油事故対策
取得済み特許
関連書籍
関連リンク
会社案内
トップページ
お問い合わせ・資料請求
河川流出油事故事例

【 河川油流出事故の実体 】

4.油処理の代償

現在、流出油の回収は水面のオイルを集めるオイフェンスとオイルを吸着するオイルマットの併用が主流です。フェンスで抱え込んだ油の中に、毎回莫大な量のマットが放り込まれます。しかし、流れの速い河川では、果たしてこのオイルマットは効果的にオイルを回収することが出来るのでしょうか。

そう疑問を抱き、弊社は独自に流速の調節できる人口河川を制作、各社各種のオイルマットの油吸着実験を行いました。その結果、静水中ではよく油を吸収するマットでも、いったん僅かでも流速を持たせると、その吸着量は極端に低下し、また水面の薄い油膜ではほとんど吸着しないという事実が分かりました。

加えて、マットはポリプロピレンという高分子化学物質で作られており、その焼却処分には、吸着した油分が出すよりも遙かに多い煙を出します。結果的に空気汚染という大きな代償を払わなくてはならないのです。また、焼却費用もマットを購入する価格より高くついてしまいます。

 

5.より良い油処理方法を求めて

より完全に、環境に安全に、しかも低コストで流出した油を回収するために、アメリカを筆頭に世界の各所で油防除資材の研究開発が行われています。前出のゲル化剤の他、掃除機のように油を吸い取る「スキマー」や、微生物によるバイオ処理等、優れた資材が生まれ輸入も始まっています。

もちろん弊社でも、実際の油回収作業の経験を生かした製品開発、処理法の研究を行っています。ゲル化した油を河川の下流で効率よく回収する新製品「一網打尽」はその成果の一つです。その回収能力もさることながら、ほとんどのパーツに天然の素材を使ったエコロジーな資材です。そのほかにも、ゲル化物の再利用法など、弊社の研究は続いています。

戻る INDEX