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河川油流出事故事例


【 IHARA流出油との戦い 】

2.T運動公園溜め池食用油流出事故

平成9年11月21日

食用油推定4〜500リットルが溜め池に流出。原因は前日までの祭りに出ていた出店が出した廃油がそのままドラム缶に廃棄、放置されており、それが倒れ、地面と溜め池を汚染。


午後4時過ぎ、町女性職員より緊急通報があり、現場へ直行する。現場では、直径約60メートルの池の表面に薄く油膜が張ってあり、池で飼育している鴨が数羽、油まみれになって女性職員に抱きかかえられていた。水面の油は手に取ってみると粘りが薄く、臭いも石油類のそれではない。後に、出店の残していった揚げ物用の油であることが分かった。

はじめに油吸着マット等の資材を試してみるが、反応はすこぶる悪く効果が認められない。そこで、油ゲル化剤を試してみるとゲル化することが判明した。池へ流れ込む水量は少ないため、まずこれ以上の汚染拡大を防ぐため、池から流出する水路を遮断し、ボートで静かに活性炭オイルフェンスを張って浮遊していた油を一隅に集めた。そこにゲル化剤を噴霧し、油を一気にゲル化。手作業によってゲル化した油をほぼ完全に回収できた。

一方、油まみれになっていたかわいそうな鴨たちには、同じくゲル化剤で粉末状の「まぶし」を使って油を除去。その後水洗いしてやるとこちらも完全に油が除去でき、翌朝には皆元気に遊泳していた。

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